手作りステレオグラム(青赤眼鏡を利用)

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 裸眼で立体視するのが苦手でも、比較的簡単に立体視できるシステムです。

眼鏡 まず、右図のようにセロハン紙と厚紙を使って、眼鏡を作ってください。既に眼鏡をかけている人は、あまり浮かないようにしてセロハンを眼鏡に貼っても良いでしょう。
 また、眼鏡を作るのが面倒な人は、フイルム間のすき間が無いように顔のすぐ前にかざしても結構です。
 以下の説明は、左目側に、右目側にを貼ったときに正しく見えるように書かれています。さっそく、作った眼鏡で次の図を見てみましょう。

青赤画像

ディスプレイの色の設定によってはうまく立体視できないかもしれません。そのときは、
1. 左目だけで見たときにピンク色の線が、右目で見たときに水色の線が見えないように、色を調節してください。
 赤セロハンを通して見た水色と、青セロハンを通して見たピンクとが、同じ濃さに見えるとベストです。
2. 左目で見える灰色の4つの円と、右目で見える灰色の4つの円とがそれぞれ重なるように、目の力の入れ方をちょっと変えてみたり、顔をちょっとだけ回してみたりしましょう。

 これで、小さい円から順に手前から奥に向かって重なっているのがわかります。3番目の円が背景と同じ高さで、4番目がその奥ですね。

このような図の書き方を紹介します。同じ図を2度ずつ描いたり色を調節したりするので、パソコンで作ると楽でしょう。

1. 背景と同じ高さの図をグレーの線で描きます。
2. 見え方の例 薄い水色の線で右目用の図を描きます。
「薄い水色」とは、赤セロハンを通して見るとある程度の濃さのグレーになって、青セロハンを通すと見えなくなってしまうような色です。
3. 薄いピンクの線で左目用の図を描きます。
(1)背景より手前にしたいときは、対応する水色の線の右にずらしてください。
(2)背景より奥にしたいときは、対応する水色の線の左にずらしてください。
(3)背景から離れるほど、ずらす距離を大きくしてください。
ここで「薄いピンク」とは、青セロハンを通して見るとある程度の濃さのグレーになって、赤セロハンを通すと見えなくなってしまうような色です。
4. 見た感じが自然になるように、グレーの線の色を調整します。
5. 水色の線とピンクの線が重なって水色の線が切れてしまった部分は、グレーで書き直します。

 この方式の長所は、事実上いくらでも大きな絵を描くことができることです。通常の平行法のステレオペアでは、目の幅より大きなものはまず作れません。また、裸眼で立体視のできない人でも、比較的見やすいということもあります。

 ただし短所は、何と言っても目に対する負担が大きいことです。青赤眼鏡をはずしても、変な感じの残像がしばらくあります。


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Produced by Hideo Tsukamoto